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『W3(ワンダースリー)』

手塚 治虫1965-05-30

手塚治虫

手塚治虫
Tokyo, 日本

地球の調査にやってきた3人の宇宙人と、地球人の少年真一が、さまざまな悪と戦うSF活劇です。
196X年、地球では水爆実験が続けられ、戦争が絶えませんでした。
遠い宇宙の銀河連盟に集まる優れた生物たちは、野蛮な地球を救うか、反陽子爆弾で消してしまうかを評決するため、地球に3人の調査員を派遣しました。
W3(ワンダースリー)と呼ばれる銀河パトロールのボッコ、プッコ、ノッコの3人は、地球人に怪しまれないように、それぞれウサギ、カモ、馬の姿に変身し、日本の田舎にある小川村に潜入しました。
そこで彼らは、乱暴だけど純真な少年・星真一と知り合い、行動を共にすることになります。
一方、真一の兄・光一は、家族にも身分を隠し、秘密諜報機関「フェニックス」の一員として正義のために世界的陰謀と戦っていたのです。
そこに巻きこまれていく真一やW3たち。W3の3人は、彼らとの交流を通して、最初は野蛮な星としか考えていなかった地球について、しだいにその考えを変えていくのでした。

1965/05/30-1966/05/08 「週刊少年サンデー」(小学館)連載

『W3』は、雑誌連載と同時に、虫プロ製作のテレビアニメシリーズが始まっていますが、基本設定が同じというだけで、雑誌連載とテレビシリーズは、まったく別のお話になっています。
『W3』は、最初「週刊少年マガジン」で連載が始まりました。ところが連載開始直後に、その設定とよく似たアニメ番組が始まったため、手塚治虫はその連載を4回で打ち切ってしまいました。
その後、題名は同じながら、まったく構想を変えて新たに「週刊少年サンデー」に連載したのがこの作品です。
手塚治虫は、作家仲間を作品によく登場させますが、この作品にも、友人でマンガ家の馬場のぼるさんをモデルとした馬場先生が、重要な配役のひとりとして出演しています。
また、主人公の星真一という名前も、やはり友人でSF作家の星新一さんを連想させます。

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  • タイトル: 『W3(ワンダースリー)』
  • 作成者: 手塚プロダクション
  • 日付: 1965-05-30
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