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1835年のサロン出品作。1832年前半の北アフリカ旅行は、彼の芸術形成にとって貴重な体験であった。本作の構図はこの旅行中に描いた画帖のスケッチから採られたことが指摘されている。ドラクロワタンジールから地中海を東へと航行し、オラン、アルジェと寄港し、その土地の風俗を描いたのであろう。オランは大きな港町で、カスバ(城砦)やモスクなど、異国情緒に富む。本作と同一構図の鉛筆による習作がウィーンのアルベルティーナ版画素描館にあり、エッチングの版画(左右逆の絵柄)も知られている。

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