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生地は苧麻を用いた上布で、一般的には織り上げた後、一年間寝かしてから染められる。文様を附染糊で伏せ、藍で染めて、文様を白上りにした浴衣である。盛夏用帷子(かたびら)に用いる上布の茶屋染は、主として文様を残して両面から糊置防染を施し、これを藍で染めた例が多く、文様が白く鮮やかに藍の中に浮かび上がっている作品が多い。この浴衣は現在極く淡い浅葱地であるが、当初はもう少し藍の色が濃く鮮明であったと思われる。家康着用の麻浴衣は、三十三点が一括して遺されており、『駿府御分物』として伝えられた。
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