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河村若芝(1638~1707)は、肥前佐賀・竜造寺家の人。風狂子、散逸道人と号し、僧名を蘭渓道光という。故あって隠遁の後、長崎へ出て、逸然性融(1601~68)に絵を学んだ。達磨や羅漢など道釈人物画を多く遺している。その作風は「風狂子」の画号のとおり、師の有していた奇狂な造形美を更に執拗なまでに増幅させたもので、長崎唐絵を代表する奇才であった。
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