達磨大師は、南天竺(南インド)の王国の第三王子として生まれ、中国で活躍した仏教の僧侶であり、禅宗の開祖とされ、釈迦から数えて二十八代目とされている。
菩提達磨ともいい、眼光鋭く髭を生やし、耳輪を付けた姿で描かれているものが多い。
縁起物として欠かせない「だるまさん」としても、親しみ深い人物である。
壁に向かって、9年間座禅を続けた修行「面壁九年」は、『禅』を極めることが『悟り』への道と、自らの行動で示した。
また、「気は長く、心は丸く、腹を立てず、人には寛大に接し、己を小さく謙虚にすべし」や「七転八起き」は有名で、いかなる困難にも対処できる、「落ち着いた心」と「忍耐力」を表わしている。