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白化粧を施し、見込みには、線刻で大きな牡丹文を表し、余白は櫛描きで埋める。周りには、蔓唐草らしき文様がまわり、透明釉を掛けて焼成する。白化粧を施し、まだ乾かぬうちに素早く先の尖った竹や木で文様を線刻する技法は、磁州窯でよく知られた装飾技法の一つである。当初は、線刻のみを用いたが、後に櫛状の工具を加えた技法が現れた。余白を櫛描きで埋めることで、主文様を際立たせる効果を生んでいる。見込み中央には、5箇所の目跡が残る。
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