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ブルトンヌ

山本鼎1920

名古屋市美術館

名古屋市美術館
名古屋市, 日本

山本鼎は岡崎市に生まれ、10歳で木版工房を営む桜井暁雲に弟子入りする。その後画家 になる決心で東京美術学校西洋画科に入学。卒業後は、石井柏亭、森田恒友と文芸雑誌 『方寸』を創刊、この雑誌を中心に創作版画運動を推進する。 『方寸』を中心に山本鼎らが唱導した創作版画は、作画はもちろん、それまで専門の職人に任せていた彫りから刷りにいたるすべての工程を作家ひとりの手で行うことによっ て、版画を油絵や日本画と同等の価値を持つ絵画作品に高めようとしたものだった。山本 は、画家がみずからの表現内容に最も適したものとして絵具と筆を選ぶように、彫刻刀を 執り木版を彫ることで描かれる絵という意味で、「ガ画」という言葉を造語した。
《ブルトンヌ》は滞仏中のブルターニュ旅行のスケッチをもとに、帰国後下絵を描きあ らため、改版を重ねて完成された。下絵の背景にあった網を干す人物を省略して海景を単 純化した簡潔な画面構成と、渋みのある青と黒を主調とした統一感のある色調が、素朴な ブルターニュの娘のういういしさを見事に描きだしている。
(出典: 『名古屋市美術館コレクション選』、1998年、P. 95.)

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  • タイトル: ブルトンヌ
  • 作成者: 山本鼎
  • 作成日: 1920
  • 実際のサイズ: 36.3×28.4 cm
  • 来歴: 1986年購入
  • タイプ: 版画
  • 権利: 名古屋市美術館
  • 媒体/技法: 多色木版・
名古屋市美術館

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