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国宝 鈕(吊り手)中央に、頭を右にしたウミガメが刻まれています。銅鐸や弥生土器に描かれるカメは、多くがスッポンなど淡水性のカメであることが知られており、本例のような外洋性カメは稀です。この銅鐸には、遠い海の向こうから産卵のたびにやってきては子孫を増やすウミガメに、北ツ海(日本海)へと広がる当時の人々の世界観や神話世界を重ねあわせたのかもしれません。六区袈裟襷文で、型式はIII-2(偏平鈕2)式です。鐸身に重画文があるほか、下辺横帯と鈕の外縁に重弧文があるなど類例の少ない文様が描かれています。
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