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人面付銅戈

不詳Yayoi Period(1st centuryB.C to 1st century A.D)

福岡市博物館

福岡市博物館
福岡市, 日本

銅戈は本来、刃先を直角に近い角度で柄に装着し、敵に振りかざす鳶口(とびくち)のような武器だった。しかし弥生時代中期後半になると実用性をはなれ、祭器として長く、幅も広く変化した。その頃から付け根の部分に絵画や記号を鋳出(いだ)したものが登場するようになる。
国内で約300点の銅戈が発見されているが、人面を表現した銅戈はこの2例だけである。右の銅戈は、1963年6月の豪雨で丘陵から押し流されて発見された。出土地は早良(さわら)平野の奥まったところで、地名にちなんで白塔(しろとう)の銅戈とよばれている。
左の銅戈は、伝福岡県出土とされているが詳細な場所は不明である。顔が表現された反対の面には向かい合う半円文)(が鋳出されており、人面と重ねてイメージすると黥面(げいめん)〈イレズミ〉をした人物が浮かびあがってくる。先史時代の鯨面には魔除けの効力があったようで、これまで出土した半円文)(だけを鋳出した鋼戈にも一種の魔除けの意味が込められていたと解釈できる。
両者とも目に瞳孔が表現されていない点は同じだが、目の輪郭や鼻筋の描写は異なっており、それぞれが別の鋳型でつくられたことを物語っている。【ID Number1985B01495】参考文献:『福岡市博物館名品図録』

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  • タイトル: 人面付銅戈
  • 作成者: 不詳
  • 日付: Yayoi Period(1st centuryB.C to 1st century A.D)
  • 実際のサイズ: h22.9 cm
  • タイプ: 考古遺物
  • 外部リンク: http://museum.city.fukuoka.jp/
福岡市博物館

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