アントワーヌ・コワズヴォによって彫刻され、王の部屋に保管されたルイ14世の胸像の3Dモデル。
モンセニュールと呼ばれたルイ14世の子息、王太子ルイ・ド・フランスの胸像(ヴェルサイユ、国立宮殿美術館)と同時に、国王建築物監督官からアントワーヌ・クァズヴォックス(1640~1720年)に依頼された大理石の胸像。権威あるこの注文はすなわち、王朝の恒常性を強調するものです。それゆえアポロンのシンボルであるロドスの太陽がルイ14世の胸像の台座に装飾され、子息のものには王位継承者の地位を暗示するイルカが表現されています。クァズヴォックスがここでは、40歳という絶頂期にある国王の威厳をすべて捉えることに成功しています。戦争の責任者として描かれた君主は甲冑を着用し、その上にカツラの房がかかった姿に、高度な技巧が存分に発揮されています。顔を上げ、瞳を遠くに向けた様は、この公式肖像に力強さを授けます。