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欧米市場に向け、日本から輸出された釦。直径25mmの円のなかに、4人の人物を描き分けた精巧な絵付けが施されている。それぞれ異なる意匠で、日本女性と稚児が描かれている。日本情緒溢れる絵柄が人気を呼び、欧米で「サツマ」釦と呼ばれた。1867年のパリ万国博覧会に薩摩藩は幕府、佐賀藩と共に参加したが、それよりも前から海外に注目していた薩摩藩は、1860年頃から輸出向けに薩摩焼きの釦を作り始めた。花型や六角形、大型のものなど、19世紀後半から20世紀初めまで欧米で数多くのサツマ釦が流通した。
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