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チリーの女

アントワーヌ・ブールデル1921

埼玉県立近代美術館

埼玉県立近代美術館
さいたま市浦和区, 日本

1884年エコール・デ・ボザールに入学し、アレキサンドル・ファルギエールに学ぶ。ジュール・ダルーのアトリエをへて、ロダンの助手となる。1900年の作品《アポロンの頭部》を境に、ロダンの影響を離れ、構築的で力強い生命力あふれる表現へ向かった。記念碑を目的とした彫刻も多く制作している。

この作品は、チリのサンティアゴに住むヴァルガス夫人の肖像です。ブールデルは、彼の弟子であったこの女性をモデルに小規模のものから中規模のものまで4種類の作品を制作しています。豊かな頭髪を布でおさえ、憂いをふくんだ顔立ちをしたこの女性は、なめらかで優美な形態ではなく、かたい荒削りの肉付けで処理されており、建築のような構築性がうかがえます。そこには、これまでのフランスの伝統的な彫刻から脱した新たな表現が見られます。また、師であるロダンが内なる感情表現を外に向かって形づくったのに対し、ブールデルは彫刻の外形から内面の精神的な深さを表そうとしました。彫刻で大切なのは表面ではなく、かたちのもつ深い構成的な力なのだとブールデルは語っています。

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