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筆者の真村蘆江(1755〜95)は、長崎の人で、絵を熊斐に、続いて来舶清人の方西園から学んだ。その数少ない遺作は方西園風の水墨・淡彩のものが大半で、本図のように沈南蘋・熊斐からの強い影響をうかがわせる濃彩画はまれにしか現存していない。荒々しさが目立つ水墨作品とは対照的に、本図では抑制の効いた筆致と色彩で対象を精緻に描き込んでいる。 なお、蘆江に学んだ絵師として、『長崎画人伝』を著した渡辺鶴洲(1778-1830)がいる。
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