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バレンシアガの造形的な特徴がよく示された作品。前身頃から一枚続きで仕立てられた袖に見られるように、丹念に研究した結果得られた最小限度の裁断線の構成が体の線から離れた彫刻的なシルエットを作り出す。バレンシアガはディオールと共に1950年代のパリ・オートクチュール黄金期の双璧だったが、その作風は異なる。前世紀のようにボーンや芯地によりフォルムを服の下から支えたディオールとは異なり、バレンシアガは素材と裁断の力のみでフォルムを生み出すことを試み、着心地の良さとモダンな造型性を両立させた。
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