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辻は1931年の上京以降、洋画を独立美術研究所で学び、その後、彫刻に転じて日本美術院展に出品、1942年には院展最年少の同人となる。モチーフに鋭く迫る写実的な木彫表現は、院展の重鎮であった平櫛田中らの高い評価を得た。本作は、油土で原型を作ることなく、直接木に彫っていく「直彫り」という技法で制作されている。牧歌的な詩情を掻き立てる主題と、正面性を強調した造形とがうまく調和された、素朴で力強い生命力に溢れた作品である。
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