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小田部家では先祖統房が「黒漆塗本小札藍韋威大袖」を宗茂に進上したことを吉例として、後世にも藩主に大袖を献上したことが、「安政四巳年御召御具足調帳」の記録からわかる。「黒漆塗本小札藍韋威大袖」と似せているが、藍韋を紺糸に変え、大きさを小振りにしている。本大袖について確かな記録は残されていないが、金物に杏葉紋が使われることから、祇園守紋を家紋とした二代藩主以降ではなく、初代藩主・宗茂を意識したと考えられる。
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