達磨大師は、5世紀後半から6世紀前半の人物で、中国禅宗の開祖とされているインド人仏教僧である。
宋(南朝)の時代に中国に渡り、洛陽郊外の嵩山少林寺にて面壁を行ったことで悟りを得たと言われ、「少林寺武術」の開祖ともされている。
達磨大師の説いた教えは、鎌倉時代に日本に伝わり、「禅」と呼ばれ、禅宗という宗派が誕生した。この教えとともに、達磨大師の肖像や伝説を描いた画も伝わり、達磨大師の姿は、禅画として今も数多く残されており、民衆には「七転び八起き」、「必勝」等の縁起物として親しまれている。
このねぶたは達磨大師が9年間、壁に向かって座禅し続け、不撓不屈の精神にて悟りを得た姿であり「喝」の怒声にて己が煩悩を振り払い、また、迷い苦しむ者へ救いの道を示す姿を表したものである。