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デイ・ドレス

クリストバル・バレンシアガ(バレンシアガ)1958年春夏

京都服飾文化研究財団

京都服飾文化研究財団
京都市下京区, 日本

チュニックとスカートとの絶妙なバランスによって、バレンシアガ特有のシンプリシティが最大限に引き出されている。チュニック・スタイルは1955年に発表され、組み合わせたスカートを取れば既に60年代のミニドレスを先駆けている。
一見しただけでは分からないが、本品をより完璧にするテクニックは、ポケットや前身頃に取られた接ぎ線などに隠されている。これらの縫い線は、チェック柄の生地を厳密に合わせることで目に付かない。細部にこそ真の技術が集結するオートクチュールの妙といえるだろう。当時メゾンのアトリエ主任を務めたサルバドールは「ポケット縫いの糸が2、3ミリでもずれていると、無言のまま指を立てて注意を促す。」とバレンシアガの縫製に対する厳格さを回想する。バレンシアガは理想の完成形を目指し、妥協を許さなかった。こうした服に対する厳しいこだわりが、シンプルでありながら風格をもつ作品を生み出した。

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  • タイトル: デイ・ドレス
  • 作成者: クリストバル・バレンシアガ
  • ファッション ハウス: BALENCIAGA 10, AVENUE GEORGE V. PARIS
  • Label: BALENCIAGA 10, AVENUE GEORGE V. PARIS
  • メーカー: バレンシアガ
  • 作成日: 1958年春夏
  • シーズン: Spring / Summer 1958
  • 写真家: ©The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama
  • タイプ: ドレス
  • 権利: モナ・ラッツ氏寄贈
  • 媒体/技法: 黒とアイボリーのウール・ツイードのチュニック・アンサンブル。チェック柄。
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