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『和漢朗詠集』の「将軍・刺使」の部分を、歌人としても文人としても有名であった藤原基俊(1060~1142)が写した断簡。もとは楮紙の巻子本二巻。陽明文庫に所蔵される下巻の巻尾の部分に「永久四年孟冬二日 扶老眼点了 愚叟基俊」の奥書があり、これによって基俊の真筆であること、この写本が永久四年(1116)に筆写されたものであることがわかる。 多賀切の名称は、旧蔵者と伝えられる旗本多賀左近の名に因むという。
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