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「ドミノ」ケープ

マリアノ・フォルトゥーニ・イ・マドラソ

神戸ファッション美術館

神戸ファッション美術館
Koyocho-naka, Higashinada, Kobe, 日本

仮装用のフード付きケープ。ベージュのシルクベルベットの生地に、松毬、ザクロ、バラの実などのモチーフと、地色に見えるローズ・ピンクの部分もステンシルでプリントされている。フォルチュニィのテキスタイルには、ビザンティン、ルネサンス、アラベスク風の模様が盛んに用いられた。幻想的でドラマティックな模様でありながら、ドレスのしなやかさを損なわない洗練された美しさがあり、モダンな雰囲気を併せ持っている。ローズ・ピンクのシルク・ベルベット地。ルネサンス風のプリントで、バラの実、松の木のコーン、葉、桜、ざくろのモチーフのステンシル。裏地は、グリーンのシルク地に表側とよく似たパターンのステンシル。スペインのグラナダに生まれる。幼少時パリに移るが、1890年にイタリアのヴェネツィアに移住し、以降その生涯のほとんどを同地で過ごす。画家として出発し、写真家、彫刻家、舞台美術デザイナーとしても作品を残しており、また絵の具や染料、写真の印画紙や舞台用の照明装置などさまざまな機械を考案した発明家でもあった。舞台衣装などを手がけていたことから服飾にも関心をもち、1907年頃、絹サテンにプリーツをほどこしたドレス「デルフォス」をデザインする。古代ギリシアの衣装に着想を得たこのドレスは、女性の体の自然な輪郭を描き出し、模様やフリルやリボンなどの付加的な装飾ではなく、構造そのものが装飾を兼ねるという画期的なものであった。マルセル・プルーストが小説『失われた時を求めて』の中で、フォルチュニィのドレスに繰り返しオマージュを捧げていることでも知られる。フォルチュニィもまた非西洋のファッションをデザインソースとして取り入れ、日本の着物のようにも見える直線裁ちの大きな袖をつけたコートや、ステンシルプリントによるアラベスク模様のテキスタイルなどをデザインした。

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  • タイトル: 「ドミノ」ケープ
  • 作成者: Mariano Fortuny
  • ファッション ハウス: Mariano Fortuny
  • 作成日: 1930
  • タイプ: Cape
  • 権利: 神戸ファッション美術館
  • 媒体/技法: Stencil Print on Silk Velvet
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