読み込んでいます

筑前国続風土記拾遺草稿

青柳種信Edo Period(19th century)

福岡市博物館

福岡市博物館
福岡市, 日本

福岡藩では、江戸時代を通じて三度、筑前国内の地理や歴史について調査編纂させた。時代順に『筑前国
続風土記(ちくぜんのくにぞくふどき)』『筑前国続風土記附録(ちくぜんのくにぞくふどきふろく)』『筑前国続風土記拾遺(ちくぜんのくにぞくふどきしゅうい)』(以下『続風土記』『附録』『拾遺』と略す。)と呼ばれるもので、本資料は最後に編纂された『拾遺』の草稿である。『拾遺』は『続風土記』を原典としつつ、その加筆、訂正を主としたものであるが、さらに当時における古文書(こもんじょ)や、金石文(きんせきぶん)資料を数多く収録していることに特徴があり、先の二つの地誌に比べて非常に詳しいものとなっている。
この『拾遺』編纂の命は、『附録』を再吟味するということで文化(ぶんか)11(1814)年、福岡藩士青柳種信(あおやぎたねのぶ)に命ぜられた。調査には絵師1名を含む複数のメンバーが同行し、9年間にわたり村々を廻った。この調査と平行して『拾遺』の原稿作成が進められたが、種信の死により、編纂は中止された。しかし、彼の弟子、子息がその遺志を受け継ぎ、『拾遺』は天保(テンポウ)8(1827)年前後に成立した。なお、本館では約2000件の青柳種信関係資料を収蔵しており、それらの資料から青柳種信は藩を代表する国学者(こくがくしゃ)であるのみならず、彼の学問の分野が考古・歴史・和歌をはじめ多岐にわたるものであったことが知られる。
【ID Number1990Q00788】参考文献:『福岡市博物館名品図録』

一部のみ表示もっと見る
  • タイトル: 筑前国続風土記拾遺草稿
  • 作成者: 青柳種信
  • 日付: Edo Period(19th century)
  • 実際のサイズ: w25 x h17 cm
  • タイプ: 書籍
  • 外部リンク: http://museum.city.fukuoka.jp/
福岡市博物館

アプリをインストール

美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます

ホーム
発見
プレイ
現在地周辺
お気に入り