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童戯の図画、書簡

野村望東尼Edo Period(19th Century)

福岡市博物館

福岡市博物館
福岡市, 日本

本資料は主に子供たちが遊んでいるところを描いたもので、写真の部分は子供たちが雪だるまを作って遊んでいるところであるが、この他、まりつき、たこあげ、三味線弾き(しゃみせんひき)を見ている子供たちなどが描かれている。
この絵は歌人であり、勤皇(きんのう)の志士(しし)である野村望東尼(のむらぼうとうに)によって描かれた。彼女は福岡藩士である野村貞貫(のむらさだつら)に嫁ぎ、夫の隠居後は平尾村(ひらおむら)(現福岡市中央区)に山荘を建て、花鳥風月を友とした生活を送った。しかし、夫の死後、次第に勤皇思想に傾倒していくことから、幕府寄りの福岡藩から睨まれ、姫島(ひめしま)(現糸島郡志摩町)に流罪となった。姫島脱出の後は防長(ぼうちょう)(現山口県)を転々とし、そこで生涯を終えた。生きていればこの子供たちのように楽しそうに遊んでいたかもしれない、と望東尼は早世した自分の実子に思いをはせていたのであろうか。波乱万丈に生きた望東尼の優しい眼差し(まなざし)が感じられる作品である。
野村望東尼資料には、この作品の他、望東尼の歌に関わる資料、勤皇運動に関わる資料等があり、幕末の動乱期を生きた望東尼の生涯を窺い知ることができる。
【ID Number1974B00057】参考文献:『福岡市博物館名品図録』

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  • タイトル: 童戯の図画、書簡
  • 作成者: 野村望東尼
  • 日付: Edo Period(19th Century)
  • 実際のサイズ: w287.3 x h23 cm
  • タイプ: 絵画
  • 外部リンク: http://museum.city.fukuoka.jp/
福岡市博物館

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