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ドレス

高田賢三(ケンゾー)1975年秋冬

京都服飾文化研究財団

京都服飾文化研究財団
京都市下京区, 日本

竹と雀、鱗文のプリント地は日本の伝統的な文様。直線的な裁断によるシンプルなワンピース・ドレス。袖まで一続きのヨーク部は線無しの左右の身頃で構成されている。ハイウエストで切り替えられたスカート部は、前後2枚の長方形のパーツである。高田は1974年秋冬コレクションでビッグルックを提案し、本品もその延長線上にある。竹の主軸の直線を強調した文様をスカート部に配して、のボリュームをすっきりと見せている。
「5月革命」の余波が残る70年代のパリは、自由が標榜されていた。それまでの着方のルールを踏襲しない、気取りのない、つまりカジュアルな着こなしが当時の流行だった。日本の着物、しかも普段着や野良着などの仕事着をフォークロア・ファッションの一つと捉え、そこから得た着想をパリ風の服にミックスさせた高田の作風は、まさにこの方向性に合致していた。

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  • タイトル: ドレス
  • 作成者: 高田賢三
  • ファッション ハウス: KENZO DESSIN FRANÇAIS
  • Label: KENZO DESSIN FRANÇAIS
  • メーカー: ケンゾー
  • 作成日: 1975年秋冬
  • シーズン: Spring / Summer 1975
  • 写真家: ©The Kyoto Costume Institute, Photo by Yasushi Ichikawa
  • タイプ: ドレス
  • 権利: 京都服飾文化研究財団所蔵、小山壽美代氏寄贈
  • 媒体/技法: 白いアセテート平織りのドレス。青で竹と雀の模様を、薄縹で鱗模様をプリント。
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