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ドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)

1775年頃

京都服飾文化研究財団

京都服飾文化研究財団
京都市下京区, 日本

見事な手仕事の極みを示すドレスである。上品な単色に抑えられているが、針と糸による様々な装飾で静謐な優雅さを漂わせ、絹サテンの艶めく光沢が泡立ったような凹凸装飾によって、よりいっそう増強されている。布を寄せて立体を作るブイヨネ、中綿を入れて膨らませたブチ、チューブのような形状に布地を寄せるチュイヨテなどの、フランスの典型的な糸と針による一種のキルティング装飾技法による装飾が繰り返されている。これらのいわば素朴な手法は、本品では見事な洗練の技法へと高められている。さらにフライ・フリンジ、シュニール糸などによる繊細な装飾も、ロココのフランス宮廷文化の粋を見るような優雅な美の表現である。

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  • タイトル: ドレス(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)
  • 作成日: 1775年頃
  • 作成場所: フランス
  • 写真家: ©The Kyoto Costume Institute, photo by Taishi Hirokawa
  • タイプ: ドレス
  • 権利: 京都服飾文化研究財団所蔵
  • 媒体/技法: ベージュの絹サテンに細いストライプと水玉模様のブロケード。前身頃はコンペール形式。共布のペティコート〈ジュップ)。立体的な装飾ブイヨネの飾り。フライ・フリンジ、シュニールなどによる繊細な装飾。
京都服飾文化研究財団

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