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ドレス(ラウンド・ガウン)

1795年頃

京都服飾文化研究財団

京都服飾文化研究財団
京都市下京区, 日本

洗練の絹から、簡素な木綿へ、その美意識の転換を力強く後押ししたのは1889年のフランス革命だった。綿モスリンの白いドレスは、やがて19世紀初頭、熱狂的な勢いで流行していく。ラウンド・ガウンはウエストラインが胸まで上昇し、本品に見られるように身頃とスカート部が一続きになったワンピース形式のドレス。
簡素なモスリンのドレス流行の先駆けは、王妃マリー=アントワネットだった。彼女は堅苦しいヴェルサイユ宮殿を抜け出して、プチ・トリアノンの田舎家風別荘アモーで簡潔なドレスと麦わら帽子で羊飼い遊びに興じた。1775年頃に白い木綿のドレスを着ていたという王妃は、ルイーズ=エリザベト・ヴィジェ=ルブランの肖像画(Marie-Antoinette, 1783年頃 ワシントン、ナショナル・ギャラリー蔵)で王妃風シュミーズ・ドレス(シュミーズ・ア・ラ・レーヌ)を着た姿で描かれている。これは素材や構造の上で、次の総裁政府時代のハイウエストのドレスを先取りしていた。

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  • タイトル: ドレス(ラウンド・ガウン)
  • 作成日: 1795年頃
  • 作成場所: イタリア
  • 写真家: ©The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama
  • タイプ: ドレス
  • 権利: 京都服飾文化研究財団所蔵
  • 媒体/技法: 白い綿モスリン。青、茶の綿糸、銀糸で植物模様を刺繍。トレーンをひく。前身頃にシャーリング。衿ぐりにレース飾り。
京都服飾文化研究財団

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