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享保雛(大内雛)

不明18th Century

京都国立博物館

京都国立博物館
京都市, 日本

3月3日といえば、雛まつり。雛人形を飾って女子の健やかな成長を祈る桃の節供である。しかし、かつて3月の上巳(じょうし)の節供は、身の穢れを清める祓(はら)いの日であった。この日が雛人形を飾る女子の節供となったのは、諸文献から見て江戸時代の初めであり、それは祓いに用いる人形(ひとがた)と、女子の雛遊び、つまりお人形遊びが習合したことによるという。
 初期の雛人形は祓いの人形から発展した立雛(たちびな)で、自立しないため壁などに立てかけて飾られた。やがて坐雛(すわりびな)が登場し、雛人形にも時代の好みが投影されるようになったと考えられている。現代では、雛人形が流行したとされる時代にちなむ「寛永雛」「享保雛」や、江戸時代の文献に記載されている「次郎左衛門雛」「古今雛」などの名称を用いて、雛人形を分類している。
享保雛は18世紀前半に登場し、長い年月にわたって製作され続けた雛人形で、面長の顔に切れ長の目という美しい容貌に特色がある。男雛・女雛とも頭部は毛植えとし、公家装束風の豪華な錦の装束を身につける。

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