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異国風景人物図(左隻)

松尾秀山江戸時代、19世紀中期

神戸市立博物館

神戸市立博物館
神戸, 日本

 松尾秀山は、弘化年間(1844-48)以降、京都を中心に活躍していた円山四条派の画家だが、詳しい伝記は不明である。今日でこそ、この画家の名はほとんど知られていないが、京都画壇の近代化に貢献した久保田米僊の回想には、「江漢の風を日本風の画に合して作」った画家として名前が挙げられている。また、義太夫奏者の襲名披露の摺物にも彼の絵が使われることもあり、ある時期までは、一風変わった洋風画家としてそれなりの評判を得ていたのだろう。
 秀山の阿蘭陀風俗図は水墨を基調に描かれているが、その作風は従来の四条派の穏やかさとは(と言うよりは、日本の水墨画の作品としても)異質な筆使いが目立つ。やや渇筆ぎみにのたうちまわるようなその筆致には、西洋画へのコンプレックスはどこにも感じられない。近世日本の異国表現の終尾を飾る作品のひとつ。

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  • タイトル: 異国風景人物図(左隻)
  • 作成者: 松尾秀山
  • 作者の生存期間: 1800/1900
  • 作者の国籍: Japan
  • 作者の性別: male
  • 日付: 江戸時代、19世紀中期
  • 実際のサイズ: w175.2 x h156.2 cm
  • タイプ: Painting
  • 媒体/技法: 著色
神戸市立博物館

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