読み込んでいます

イヴニング・ドレス

ルーシー・クリスティーナ・ウォレス1916年秋

京都服飾文化研究財団

京都服飾文化研究財団
京都市下京区, 日本

淡い色調と繊細な装飾が特徴的なドレス。スカート部分は三枚重ねで、オーバースカートの前明き部分から、サテンのリボンや花、接ぎ合せたチュールやレースの夥しい装飾が見え隠れする。
第一次大戦により、ファッションは急速に簡潔な方向へと向かう。一方、これまでの手の込んだ装飾的、伝統的なスタイルに愛着を持つ女性たちも多く、ランヴァン店とともに、ルシール店はそうした顧客たちの支持を得た。このドレスも懐古的な女性らしさを漂わせているが、足首の見える短めの丈には新しい時代感が示されている。
デザイナーはルーシー・クリスティーナ・ウォレス、後のレディ・ダフ・ゴードン[1863-1935]。1894年、ロンドンに「ルシール」を開店。18世紀の宮廷衣装を彷彿とさせるような色彩と繊細な装飾、贅沢な生地使いで当時の社交界の女性を魅了した。顧客にはウォリック伯爵夫人やアイリーン・キャッスル夫人など名立たる女性が名を連ねた。1910年にニューヨークとパリ、1915年にシカゴに支店を出店。第一次世界大戦中はアメリカでのビジネスが拡大し、「ルシール」の名声が広がった。本品はニューヨーク支店製。

一部のみ表示もっと見る
  • タイトル: イヴニング・ドレス
  • 作成者: ルーシー・クリスティーナ・ウォレス
  • ファッション ハウス: Lucile Ltd 37&39 WEST 57 TH ST. NEW YORK
  • Label: Lucile Ltd 37&39 WEST 57 TH ST. NEW YORK
  • メーカー: ルシール
  • 作成日: 1916年秋
  • 写真家: ©The Kyoto Costume Institute, photo by Takashi Hatakeyama
  • タイプ: ドレス
  • 権利: 京都服飾文化研究財団所蔵
  • 媒体/技法: オフ・ホワイトの絹シフォン、チュール、レース、ライト・ブルーの絹タフタ、サテンのワンピース・ドレス。胸中心に花飾り付き。
京都服飾文化研究財団

アプリをインストール

美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます

ホーム
発見
プレイ
現在地周辺
お気に入り