髙見太郎國一氏、昭和48(1973)年4月16日生まれ、42歳。26歳で奈良の河内國平刀匠の元から、初めての弟子として國一の名前を戴き、生まれ故郷の佐用町で髙見國一鍛刀場を構え独立しました。刀工としてのキャリアは16年ながら、すでに年に一度の新作名刀展では最初の出品から毎年入賞し続け、特に平成18(2006)年は全日本刀匠会会長賞(特賞)を、平19(2007)年、平22(2010)年には日本美術刀剣保存協会会長賞(最高賞)を受賞しています。全国には約350名の刀工がいますが、伝統工芸展に刀剣関係の出品できるジャンルはないため、新作名刀展は刀工たちにとっては貴重な発表の場となっているのです。