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死の仮面を被った少女

フリーダ・カーロ1938

名古屋市美術館

名古屋市美術館
名古屋市, 日本

フリーダ・カーロは、メキシコ近代美術を代表する女性作家であり、近年その評価が世界的に高まっている。18歳の時に交通事故に遭い、その後遺症に苦しめられながら、絵を 描くことによって苦痛と闘い続けた。彼女はまた壁画家ディエゴ・リベラの妻として、革命運動の同志として、波乱に満ちた生涯を送っている。
カーロの絵画は私的な体験に深く根差すとともに、メキシコの民衆芸術の伝統を継承して、極めて個性的で魅力にあふれたものとなっている。フランスのシュルレアリスム詩人アンドレ・ブルトンは、彼女を「天性のシュルレアリスト」と絶賛した。
《死の仮面を被った少女》は、流産によって亡くした我が子への哀悼であるとともに 誰もが逃れることのできない「死」を主題としている。若い頃から「死」と隣り合せに生きてきたカーロにとって最も身近な主題であり、それぞれのモチーフにはメキシコの伝統的 な死生観が反映されている。少女の被っている「死の仮面」は〈死者の日〉の玩具であり、手にするマリーゴールド(金盞花)は死者を道案内する花として墓地に供えられ、足元に置かれた「虎の仮面」は子どもの魔除けとして使われたものである。
(出典: 『名古屋市美術館コレクション選』、1998年、P. 61.)

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  • タイトル: 死の仮面を被った少女
  • 作成者: フリーダ・カーロ
  • 作成日: 1938
  • 場所: メキシコ
  • 実際のサイズ: 14.9×11.0 cm
  • 来歴: 1996年購入
  • タイプ: 絵画
  • 権利: 名古屋市美術館、 © 2018 Banco de México Diego Rivera & Frida Kahlo Museums Trust. Av. 5 de Mayo No. 2, Col. Centro, Del Cuauhtémoc, C.P. 06000, Mexico, City. Reproducción autorizada por el Instituto Nacional de Bellas Artes y Literatura, 2018.
  • 媒体/技法: 油彩・ブリキ
名古屋市美術館

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