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煤とともに墨の重要な原料となるのが「膠(にかわ)」です。牛や鹿などの動物の表皮の下、真皮と呼ばれる部分を煮て取り出したこの膠は、強い粘着力を持ち、かつては接着剤として広く使われました。墨は、煤をこの膠で練り、乾燥させて作られます。また、膠の臭気を和らげるために、麝香、龍脳、梅花香などの香料が加えられています。これが、墨を磨ったときの清雅な香りをもたらしています。
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