遊牧民族である契丹族の王朝である遼を代表するやきものが皮嚢壺である。その特徴的な形は、遊牧民の生活で水や酒を運ぶ時に用いられる革袋をかたどったものである。この皮嚢壺は、下方がふっくらとし、上方がすぼまった胴部を持ち、その上には、やや横に広がった筒型の注口と、蓮弁形の大きな釣手が付く。胴部が膨らみ、大きな釣手の付くこの形は、皮嚢壺の中でも、より古い型式である。白化粧の後に低火度の緑釉をかける。
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