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板紅 各種・江戸時代末期~明治初期

紅ミュージアム

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東京都港区, 日本

外出時の携行を目的とした仕様の化粧道具―これらを総称して懐中化粧道具という―が、江戸時代中頃(18世紀頃)から盛んに作られるようになる。そのうちのひとつ、携帯用の紅入れを「板紅」と言った。
板紅の形状は、箱形、板状、二つ折りが主流。象牙や鹿角、鼈甲、金属、木、紙などを素材とする。内側に紅を刷き、表には漆絵や蒔絵、象嵌などの技法を使って様々な意匠が施された。量産された板紅もあれば、持ち主の趣向が凝らされた一点ものもあり、当時の女性が化粧品の容器にまで心を傾けていたことがよくわかる。小さく、かつ精緻な手わざが凝縮された板紅は、当時の職人の高い技術と持ち主の感性を今に伝える品々である。
なお、板紅の内側に刷いた紅がなくなると、紅屋に持っていき、紅の足し塗りをしてもらったという。

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  • タイトル: 板紅 各種・江戸時代末期~明治初期
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