長さ2尺もの見事な髯をたくわえ、後に美髯公と呼ばれた関羽は、劉備・張飛とともに「我ら3人は生まれた日は違うが、願わくば同年同月同日に死なん」と桃園で誓いを立て、義兄弟となり挙兵に参加する。
2メートルを超える長身から繰り出す青龍偃月刀で敵をなぎ倒し、周りを威圧する姿はまさに鬼神であった。
赤壁の戦いの後、長沙の戦いでは太守韓玄の老将軍黄忠と激しい一騎打ちをするが、黄忠は馬の足が折れ落馬。正々堂々と勝負したい関羽は「馬を替えてこい」と黄忠を見逃した。
翌日、黄忠は韓玄に得意の弓矢で射殺すよう命を受けるが、わざと兜の緒を狙い、関羽に恩を返した。男の意気を感じさせる名勝負である。