舞妓は毎月ちがう花かんざしを身につけます。それらに祇園祭用のものを足して、合計13種類が必要になります。さらに、春にはそれぞれの花街の「をどり」の会があります。「都をどり」(祇園甲部)・「祇園をどり」(祇園東)・「京をどり」(宮川町)・「鴨川をどり」(先斗町)・「北野をどり」(上七軒)ですが、これにはそれぞれの花街特有のデザインや、その年の演目や衣装・踊り手にあわせたかんざしがつくられます。
図案や作り方を書き残したものはありません。昔から受け継がれたデザインを、自分のあたまの記憶と手の記憶をもとに、つくりあげていきます。