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堀江物語絵巻

岩佐又兵衛17th Century

京都国立博物館

京都国立博物館
京都市, 日本

執拗なまでの装飾性をしめす極彩色絵巻、いわゆる「又兵衛風絵巻群」のひとつ。岩佐又兵衛(1578~1650)は、戦国武将荒木村重の子で、誕生翌年、織田信長により一族ほとんどが斬殺されるが、救出され京都で絵師として成長。40歳ころ越前福井に移住、藩主松平忠直・忠昌に仕え、「又兵衛風絵巻群」を制作したとみられている。描かれた毒々しいまでの凄惨な場面は、その生い立ちと重なる。
 室町時代成立の御伽草子の物語『堀江物語』は、両親を殺された月若が成長して仇をとる話。有名なMOA美術館蔵「堀江物語絵巻」12巻はダイジェスト版。より描写が丁寧で、制作時期もより早い20巻規模と想定される「堀江物語絵巻」があり、うち6巻分の現存が確認されている。香雪美術館の3巻および三重県個人蔵1巻、長野県長国寺蔵1巻、そして京都国立博物館蔵の本作。最終巻にあたる長国寺蔵1巻の直前の巻で、主人公が仇討ちを果たすクライマックスシーンが描き綴られている。

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