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仁清は、轆轤遣いが巧みなことで知られるが、雉子香炉などの象形ものも得意とした。この香合も、黒・赤・茶・白・緑・金などの釉薬を用い、くちばしをまっすぐ上に向けた翡翠のすがたを二等辺三角形の中に納めて造形し、愛らしい作品に仕上げている。白釉を掛けた上に色絵と金彩で加飾し、蓋の内部は無釉、身の内部には外側と同じ白釉を塗る。底に枠なしの「仁清」小印が捺される。
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