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印籠は薬などを携行するための容器。四段重ねの構造をしており、枠形の鞘に桃太郎一行の意匠を描いている。木製黒漆地。表面に桃太郎、猿、雉、幟を、裏面に犬、珊瑚・宝珠・簑・小槌などの宝物を金銀の蒔絵で表している。象牙と黒檀(こくたん)で横臥する人物を彫刻した根付(印籠を腰に付けるための紐の留め具)が付属する。19世紀の作品。
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