労働着 -Work-
モールスキンのワークジャケットやテーラードジャケットがそのままワークウエアになっていったヨーロッパとは異なり、アメリカには数多くのワークアイテムが登場する。ジーンズ、ビブ・オーバーオールズ、ペインターパンツやカバーオールなどである。それらはデニム、ヒッコリーやシャンブレーなどの素材で作られたが、ハイファッションでは、ワークウエアの素材として敬遠されてきた。1969年、イヴ・サンローランがデニム地のコートを発表するが、賛否両論大きな反響を呼ぶも、追随するデザイナーは現れなかった。1970年代後半になると、デニムはファッションとしての素材として認知され、デザイナージーンズという新しいジャンルも登場した。