青森ねぶた最多出陣六十一年目の「に組・東芝」は「石川五右衛門 命の叫び」での出陣です。
石川五右衛門は、今から四百年前の安土桃山時代に実在した人物と伝えられています。
石川五右衛門は悪党であったが、江戸時代の庶民は想像を膨らませ、権力者へ歯向う義賊のヒーローとして、浄瑠璃や歌舞伎の中で、美化しその物語を愛してきました。
五右衛門は実子と共に釜茹での刑になったが、一瞬でも熱地獄から吾が子を遠ざける為に、最後の最後まで子供を頭上に掲げ続けた。
本作は、あえて五右衛門とその子が釜茹でで処刑されるという残酷な場面をもって、逆説的に親と子の絆の大切さを表現したものです。