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地蔵菩薩像

不明13th Century

京都国立博物館

京都国立博物館
京都市, 日本

壬生(みぶ)狂言で知られる壬生寺(京都市中京区)の本尊を描いたもの。壬生寺本尊は壬生地蔵と言われ古来より名高く、鎌倉時代の木像が伝えられていたが、昭和37年に本堂と共に焼失してしまった。本図は鎌倉時代後半の作で、その焼失前の本尊の姿を伝える貴重な遺品である。壬生地蔵は、本来このように背後に豪華な背障を背に半跏する珍しい姿で表され、錫杖と宝珠を手にしている。なお、脇侍(きょうじ)を従える形式は類例がなく、向かって右脇侍は閻魔天(えんまてん)であり、左脇侍は堅牢地神(けんろうちしん)と推定されている。閻魔天は、地蔵と閻魔王とが同体であるという説に基づき、地神はインドにおける大地の神格化であり、地蔵信仰の母体となったものである。閻魔天も地天も密教での姿で表されている。

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