新年の訪れを祝う餅が、鏡餅です。写真は現代的な鏡餅の飾りつけの例です。大小の餅を模した容器を三宝(さんぽう)という神饌(しんせん;神道で用いられる供え物の器)に乗せ、四方紅(しほうべに)と呼ばれる紙を敷き、橙(だいだい)と末広(すえひろ)を飾っています。三宝から垂れ下がる紙は紙垂(しで)と呼ばれ、神聖さを象徴します。鏡餅の中央に付けられている水引(みずひき)は祝儀の包みなどに付けられる紐飾りで、富士・鶴・松という日本における祝いの象徴があしらわれています。白い容器の中には小分けにされた餅が入っています。