「菊」
1960年 ヴェネチア
デザイン:エルマンノ・トーゾ
制作:フラテッリ・トーゾ工房
ミルフィオリ・グラス、宙吹き
花芯に赤、黄、青、緑色を使った菊花文様の断面を持つガラス片を使用して制作された花器。文様を整然と仕上げていくためには、名人芸的な技巧を要する。エルマンノ・トーゾによりデザインされた「菊」は1952年のヴェネチア・ビエンナーレに出品され、その東洋的なデザインが好評を得た。1950年代からフラテッリ・トーゾ工房が手がけたミルフィオリ・グラスの代表作であり、光に透かすと花芯が万華鏡のように光輝く。