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金銀合金の表層に金色を引き出す発色技法で、鍍金と比べて耐久性にすぐれる。江戸時代には、小判の金銀の比率が時代によって異なり、そのままでは銀色が強くでる大判や小判があり、その金色を出すために施された。すでに古代インカの工芸品にこの技法を確認できるというが、日本では金工後藤四郎兵衛家の秘法と伝承され、大判座・金座で活用された。文献には「色付」、のちに「色揚」の称も見える。素の小判に色付け薬を塗布して加熱し、金銀の表層から銀分のみを除去し、残った金文を再結晶させて金リッチ層を作る技法。
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