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狂言「唐人相撲」の装束は、他の狂言とは全く異なった、いわゆる唐人装束で、上衣とバッチ(袴)の二部式で、帽子も添っている。完全に揃った唐人相撲装束は、徳川美術館の収蔵品のみである。これらの装束の裂地はラシャ・ビロード・金襴・繻珍・錦など名物裂に準ずる貴重な品が用いられているため、文禄の役に朝鮮から持ち帰った裂地であるという伝説がある。いずれも中国明時代の裂であるが、一部に桃山時代の国産と思われる裂も用いられている。
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