次の場所
関連コンテンツを見る
歴代皇帝が避暑地としたことで知られる中国北東部・河北省の街、承徳。その抜けるような青空と陽に照らされて鮮やかに光る丘の上に、チベット仏教寺院が大掴みな筆致で伸びやかに描かれています。1937年に新京(現・長春)の美術展に審査員として招かれた安井曾太郎(1888-1955)は、その帰途に承徳に立ち寄り、同地の風景を写生しました。大胆にデフォルメしたかたちと鮮やかな色彩が画面に生き生きとした感覚を与える、安井の円熟期の一枚です。
美術館を探索し、Art Transfer、Pocket Gallery、Art Selfie などで芸術作品をお楽しみいただけます