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山水図襖

宗継1490

京都国立博物館

京都国立博物館
京都市, 日本

宗継(号は月船。生没年不詳)は、室町幕府の御用絵師を務めた宗湛(そうたん)(俗姓は小栗(おぐり))の子。はじめ相国寺で禅僧としての生活を送っていたが、長享2年(1488)ゆえあって還俗し、専門絵師の道を歩み始めたことが知られる。画史類にその名が載る「遮莫(しゃばく)」という逸伝画家と同一人物であった可能性が高い。
本図はそんな宗継の数少ない基準作となるばかりか、水墨による現存最古の襖絵としても重要な作品である。『蔭凉軒日録(いんりょうけんにちろく)』によると、延徳2年(1490)7月25日に宗継は養徳院(大徳寺の塔頭)のために夏珪(かけい)(南宋時代の宮廷画家)のスタイルで6面の山水図襖を描き終えたが、それがまさしく本図にあたる。現在は幅の広い4面の襖だが、引手跡などから判断して、もとは幅の狭い襖5面を貼り継いだものとみられる。いくぶん圭角のかった岩の表現に、宗継の個性が顕著である。

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