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Letter by Sen-no-Rikyu and Soden

Sen no Rikyū1588

Fukuoka City Museum

Fukuoka City Museum
福岡市早良区百道浜3-1-1, Japan

左掲の書状は、宗室のコレクションを欲する秀吉の意を受けた利休らが、宗室所持の一軸(絵か墨蹟であろう)と秀吉の茶道具との交換を斡旋したものである。秀吉は金子50枚と、北野茄子か般若壷との交換を提案し、いかに宗室コレクションの質が高かったかを窺わせる。
宗室は、この他に、前述した楢柴(ならしば)の肩衝(かたつき)や、玉澗(ぎょくかん)筆蕭々夜雨(しょうしょうやう)を所持していたことで広く知られていた。宗室が茶人垂涎(すいぜん)の名物を数多く蒐集することができたのは、対外貿易と圏内流通の結節する博多を拠点に隔広い商業活動を展開していたからに他ならない。
釈文:
以上
就一軸之儀、 御諚之趣、態以
飛脚申入候、最前北野茄子ニ金子
五十枚相副可被下之由雖被
仰出候、其方ニ茄子所持之段
申上候之処、重而又金子五十枚ニ
般若壷可被下之由
御諚ニ候、右之壷者、利休
自平野道是三十枚ニ
とり申候、其方ニ壷無御用
候者、珍此方金子三十枚ニ
売候て可進之候、其分ニ候へハ、
金子八十枚ニ候、今程銀にて
金一枚五百目宛ニ候、然者、
弐千賀ニ相当申候、縦少御
存分ニ無之候共、
関白様江御用捨たるへく候間、」
御同心尤候、然者、遠路之
儀候之間、此度一軸之事、
被上者、可然候、同ハ貴所
御持上可然候へ共、それハ
可為御造作候間、別人ニ
御上専一候、不可有御油
断候、恐々謹言、
壬五月十九日 宗易(花押)
宗伝(花押)
(墨引)
利 休
嶋井宗室老 几下
宗易
【ID Number2003B00020】参考文献:『福岡市博物館名品図録』

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  • Title: Letter by Sen-no-Rikyu and Soden
  • Creator: Sen-no-Rikyu and Soden
  • Date: 1588
  • Physical Dimensions: w50 x h31.8 cm
  • Type: Ancient document
  • External Link: http://museum.city.fukuoka.jp/
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