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精緻な刺繍によってウエストコートに描かれた古代ローマ風のアーチや列柱。18世紀後期は、新古典主義の影響もあり古代ローマやゴシックの遺構や廃墟が絵画のモチーフや庭園の設えなどに頻繁に取り上げられた。1780年代末からフランス革命直前、コートを華々しく飾っていた刺繍も姿を潜め、縞柄が流行した。ウエストコートの丈は非常に短く、折り返し衿付きとなった。この時代以降19世紀前半まで、コートが簡素化する中で、男性ファッションの華やかさを引き受けるのはウエストコートである。
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