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伊能忠敬(1745-1818) による測量事業は寛政12年(1800)よりはじまり、17年の歳月をかけて完成。彼の死後、220枚以上からなる日本列島の詳細な海岸線が地図となって完成した。残念ながらその原本の大半は明治時代以降の東京での度重なる火災によって焼失したが、大名家に伝えられたいくつかの複製がその威容を伝えている。神戸市立博物館が所蔵する西日本図・エゾ地図は、彩色描写などの点においてその特徴を良く伝えており、現存する伊能小図のなかでも優品として知られている。
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